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【渋滞もこれで解決?】国交省、お盆期間の渋滞ランキングを公表

お盆になると帰省ラッシュにより発生する交通渋滞。
国土交通省は7月、円滑で快適な道路交通サービスの実現を図るため、各種交通データを活用して渋滞ランキングを作成し、公表しました。

 

昨年のお盆期間中、高速道路において最も渋滞するのは大阪府池田市から兵庫県宝塚市を結ぶ「E2A中国道(下り)中国池田IC~宝塚IC」となりました。また、都市高速道路では大阪市から神戸市へ至る「阪神高速3号神戸線(上り)第二神明接続部~西宮JCT」、国道では、埼玉県さいたま市の「国道16号 丸ヶ崎交差点~宮ヶ谷塔交差点」となりました。

 

ランキングでは、混雑によって発生した余計な時間である「渋滞損失時間」も発表され、昨年は合計1,041万人・時間発生し、高速道路を利用した1台あたり11分に相当するとされました。

 

労働力に換算すると数万人分に相当するとされる渋滞損失時間。労働力の減少が問題視されるなか、移動時間の効率化は日本全体の課題となっています。

 

本記事では、国交省公表「平成28年 お盆期間の渋滞ランキング」をもとに全国の高速道路を中心とする交通状況を詳しく見ていきます。

 

 

目次

  1. 1 全国渋滞道路ワーストランキング
  2. 1-1 第1位は渋滞の名所
  3. 1-2 滞原因の7割は交通集中によるもの
  4. 2 都市高速道路における渋滞ランキング
  5. 2-1 阪神高速道路が1、2位独占
  6. 2-2 国道の約半数で渋滞が発生

 

1 全国渋滞道路ワーストランキング

国交省は、昨年お盆期間のNEXCO3社および本四高速における渋滞損失時間合計は1,041万人・時間となり、高速道路を利用した1台あたり11分に相当すると発表しました。

 

渋滞損失時間とは、渋滞が発生する場合とない場合の通過時間の差から求められるもので、渋滞の度合いを示す指標となります。渋滞損失時間の増加は、円滑な経済活動を阻害し、環境汚染の一因となる二酸化炭素などの有害ガスの増加につながるとされています。

 

 

1-1 第1位は渋滞の名所

全国渋滞道路ランキングでは、大都市から地方部へ帰省や観光に利用する主要路線の区間が上位にランクインしました。

 

第1位はE2A中国自動車道(下り方面)の中国池田~宝塚区間で、渋滞損失時間は9.8万人・時間となります。ついで、上位5路線は、2位山梨県の「E20中央自動車道(上り)大月〜上野原」、3位静岡県・神奈川県の「E1東名高速道路(上り)御殿場~大井松田」、4位三重県の「E23東名阪自動車道(下り)四日市~鈴鹿」、5位東京・神奈川県の「E1東名高速道路(下り)横浜町田~海老名JCT」となりました。

 

・ 高速道路 渋滞ワーストランキング トップ10

順位 都道府県 道路名 渋滞損失時間
1 大阪・兵庫 E2A中国自動車道(下り)中国池田~宝塚 9.8
2 山梨県 E20中央自動車道(上り)大月〜上野原 9.6
3 静岡県・神奈川県 E1東名高速道路(上り)御殿場~大井松田 8.8
4 三重県 E23東名阪自動車道(下り)四日市~鈴鹿 8.0
5 東京都・神奈川県 E1東名高速道路(下り)横浜町田~海老名JCT 7.4
6 神奈川県・東京都 E1東名高速道路(上り)海老名JCT~横浜町田 7.4
7 京都府 E1名神高速道路(上り)大山崎JCT~京都南 6.8
8 三重県 E23東名阪自動車道(上り)亀山JCT~鈴鹿 6.7
9 京都府・大阪府 E1名神高速道路(下り)大山崎JCT~茨木 6.6
10 京都 E1名神高速道路(上り)京都南~京都東 6.0

(国土交通省資料より作成)

 

渋滞

 

 

 1-2 渋滞原因の7割は交通集中によるもの

上位30路線の渋滞損失時間のうち、約8割が時速40キロ以下となる渋滞が発生し、そのうち約7割が交通集中による渋滞であり、意外にも工事が原因となる渋滞は発生していないことが判明しました。

 

また、お盆期間における交通事故を原因とする渋滞の割合は、年間ランキングと比較して約1.6倍となります。

 

各道路別の渋滞喪失時間における「交通集中」の割合では、1位の「E2A中国自動車道(下り)中国池田~宝塚」で約92%、2位「E20中央自動車道(上り)大月〜上野原」で約45%、3位「E1東名高速道路(上り)御殿場~大井松田」で約7%、4位「E23東名阪自動車道(下り)四日市~鈴鹿」で約43%、5位「E1東名高速道路(下り)横浜町田~海老名JCT」で約38%となりました。

 

・ 渋滞喪失時間のうち交通集中時間が占める割合

都道府県 道路名 交通集中が占める割合
大阪・兵庫 E2A中国自動車道(下り)中国池田~宝塚 約92%
山梨県 E20中央自動車道(上り)大月〜上野原 約45%
静岡県・神奈川県 E1東名高速道路(上り)御殿場~大井松田 約7%
三重県 E23東名阪自動車道(下り)四日市~鈴鹿 約43%
東京都・神奈川県 E1東名高速道路(下り)横浜町田~海老名JCT 約38%
神奈川県・東京都 E1東名高速道路(上り)海老名JCT~横浜町田 約68%
京都府 E1名神高速道路(上り)大山崎JCT~京都南 約59%
三重県 E23東名阪自動車道(上り)亀山JCT~鈴鹿 約31%
京都府・大阪府 E1名神高速道路(下り)大山崎JCT~茨木 約58%
京都 E1名神高速道路(上り)京都南~京都東  

(国土交通省資料より作成)

 

・ 上位30路線の渋滞喪失時間における要因別内訳

交通集中

 

 

2 都市高速道路における渋滞ランキング

全国6つの都市に整備される都市高速道路(首都高速道路、阪神高速道路、名古屋高速道路、福岡高速道路、福岡高速道路、北九州高速道路、広島高速道路)における昨年のお盆期間の渋滞喪失時間の合計は264万人・時間となりました。

 

 

2-1 阪神高速道路が1、2位独占

路線別では、1位と2位に阪神高速3号神戸線・西宮JCT~第二神明接続部の上下線がランクインしました。ついで3位首都高速中央環状線内回りの葛西JCT~堀切JCT区間、4位湾岸線西行きの東海JCT~川崎浮島JCT区間、5位池袋線上りの美女木JCT~板橋JCT区間とつづきました。

 

・ 都市高速道路 渋滞ワーストランキング トップ10

順位 路線名 道路名 渋滞損失時間
1 神戸線 第二神明接続部~西宮JCT 20.1
2 神戸線 西宮JCT~第二神明接続部 14.6
3 中央環状線 葛西JCT~堀切JCT 6.4
4 湾岸線 東海JCT~川崎浮島JCT 6.2
5 池袋線 美女木JCT~板橋JCT 6.1
6 三郷線 三郷 JCT ~小菅JCT 5.9
7 渋谷線 東名道接続部~大橋JCT 5.4
8 川口線 川口JCT ~江北JCT 4.9
9 東大阪線 東大阪JCT ~東船場JCT 4.7
10 湾岸線 東関道接続部~葛西JCT 4.7

(国土交通省資料より作成)

 

 

2-2 国道の約半数で渋滞が発生

直轄国道における昨年のお盆期間の渋滞損失時間の合計は4200万人・時間で、年間約2.4万人分の労働力に相当します。また、国道1号~20号の渋滞損失時間は2200万人・時間で、直轄国道全体の約5割で発生していることが明らかとなりました。

 

なかでも最も多かったのは国道16号の埼玉県さいたま市丸ヶ崎交差点~宮ヶ谷塔交差点で、渋滞喪失時間は5.1万人・時間となりました。国道16号は他の国道と比べても渋滞損失時間が長く、5位の「埼玉県さいたま市加倉(南)交差点~東町2丁目交差点」でも3.4万人・時間となります。

 

・ 国道16号の渋滞ランキング

順位 都道府県 道路名 渋滞損失時間
1 埼玉県 さいたま市丸ヶ崎交差点~宮ヶ谷塔交差点 5.1
2 千葉県 柏市呼塚交差点~大井交差点 4.4
3 千葉県 千葉市長沼交差点~穴川インター交差点 4.0
4 千葉県 柏市若柴交差点~呼塚交差点 3.9
5 埼玉県 さいたま市加倉(南)交差点~東町2丁目交差点 3.4

(国土交通省資料より作成)

 

環境汚染や、労働力の低下にもつながる交通渋滞。渋滞を解消し、移動の効率性を高めることが望まれています。

 

 


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