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【グローバル志向増えた?】18年卒の人気就職先企業ランキング発表で総合商社が上位独占

(出展:.Forbes)
(出展:.Forbes)

2018年度卒業の大学生を対象に行った就職先企業の人気ランキング調査によれば、男子では1〜4位を総合商社が独占したことがわかりました。一方、かつて栄華を誇ったメーカー系はトップ10にランクインすることができず、人気低迷を裏付けた格好となりました。

 

売り手市場が続くなか、大手企業を志望する傾向はますます強まっています。採用期間の前倒しや採用期間の短縮など昨今の就職戦線は目まぐるしく変化しています。

 

本記事ではランキングを基に最新の就職状況を詳しく分析していきたいと思います。

 

 

目次

  1. 1 人気が衰えない三菱、三井、住友など旧財閥強勢
  2. 1-1 文系男子では商社マン、銀行マンが憧れ?
  3. 1-2 文系女子で圧倒的な人気を誇る東京海上日動火災保険
  4. 2 商社は理系にも人気な一方、家電メーカーは低迷
  5. 2-1 理系女子では飲料・食品メーカーが上位
  6. 2-2 理系男子でも総合商社が首位

 

1 そもそも話題の公道カートってなに?

人気企業の調査を行ったのは人材育成、人材紹介を専門とするダイヤモンド・ヒューマンリソースで、就職活動中の大学3年生および大学院1年生を対象に、5771名の有効回答を基にランキングが作成されました。

 

 

1-1 文系・男子の人気ランキングを確認

文系・男子に人気の就職先企業の1~10位は次のようになりました。

 

順位 企業名 前年順位
1 三菱商事 1
2 三井物産 3
3 伊藤忠商事 2
4 住友商事 5
5 東京海上日動火災保険 4
6 丸紅 6
7 三菱東京UFJ銀行 7
8 豊田通商 13
9 みずほフィナンシャルグループ 8
10 三菱UFJ信託銀行 9

(参照:ダイヤモンド・ヒューマンリソース

 

文系男子では三菱商事が2年連続で1位となりました。2~4位は三井物産、伊藤忠商事、住友商事と総合商社が独占。また6位に丸紅、8位にはトヨタグループの豊田通商と、トップ10までに計6社の商社がランクインしました。

 

このほか、7位三菱東京UFJ銀行、9位みずほファイナンシャルグループ、10位三菱UFJ信託銀行と国内メガバンク系がランクインしました。
10位以下だと不動産では、三井不動産(12)、三菱地所(16)、森ビル(23)。証券では、大和証券グループ(14)、野村証券(18)、SMBC日興証券(47)。
広告では、電通(21)、博報堂(32)、メーカーではサントリー(11)、トヨタ自動車(26)、キリン(34)、東レ(36)などがランクインしました。

 

今年度の文系男子にける人気企業の特徴は、例年と大きくは変わらず商社や銀行、証券会社、保険会社が上位に位置づけました。
近年、商社に人気が集まる傾向の理由として、ダイヤモンド社は

 

「『ミネラルウォーターから人工衛星まで』と称される事業フィールドの広さや世界を股にかける商社パーソンへの憧れにより従来から学生の高い支持を集めてきたが、各社ともにインターンシップを積極的に導入しているほか3月から多種多様なセミナーを数多く開催し学生との接触機会を増やすなど、その人気に陰りは見えない。資源安のあおりを受けた昨年の減損処理もほぼ完了し、業績が回復していることも影響していると思われる」(参照:ダイヤモンドオンライン 4月18日付)

 

と分析しました。

 

 

1-2 文系女子で圧倒的な人気を誇る東京海上日動火災保険

続いて文系・女子のランキングを見ていきましょう。
文系女子に人気の就職先企業1~10位は次のようになりました。

 

順位 企業名 前年順位
1 東京海上日動火災保険 2
2 三井物産 6
3 伊藤忠商事 10
4 三菱商事 5
5 三菱東京UFJ銀行 1
6 住友商事 3
7 みずほフィナンシャルグループ 11
8 日本航空(JAL) 15
9 全日本空輸(ANA) 7
10 大和証券グループ 9

(参照:ダイヤモンド・ヒューマンリソース

 

文系女子においても総合商社の人気は高く、2位~4位、そして6位と計4社がトップ10入りしました。
1位には女子採用に積極的なことで知られる東京海上日動火災保険が選ばれ、特にキャリア志向の強い女子から文系、理系を問わず強い支持を得ていることがわかりました。

 

ダイヤモンド社はランキングを受けて

 

「文系女子の採用実績が多く、女性の活躍推進にも定評があるため毎年上位にランクインしているが、200人を超える女性管理職の登用実績や業界初の女性常務執行役員誕生など、女性の人材活用を進めていることも人気の理由だろう」(参照:ダイヤモンドオンライン 4月21日付

 

とコメントしました。

 

また、過去に人気職業の御三家として圧倒的な人気があった客室乗務員も健在で、8位に日本航空、9位に全日空がランクインしました。

 

このほか10位以下には、銀行系では三菱UFJ信託銀行※(11)、三井住友信託銀行(22)、日本銀行(38)と続きました。
化粧品メーカーでは、資生堂(23)、花王(36)、コーセー(47)がそれぞれランクインしました。

 

※ 三菱UFJ信託銀行の法人貸出業務を来年4月をめどに三菱東京UFJ銀行に移管する予定です。三菱UFJ信託銀行は、三菱UFJホールディングスなどが保有する三菱UFJ国際投信株式会社の株式を譲り受け、完全子会社化する予定であることを発表しました。

 

 

2 商社は理系にも人気な一方、家電メーカーは低迷

調査結果では商社は理系学生の間でも圧倒的な人気を獲得した一方、東芝、シャープといった日本を代表してきた家電メーカーは圏外になるなど、まさに企業の潮流を示したランキングとなりました。

 

 

2-1 理系女子では飲料・食品メーカーが上位

次は、理系女子に人気の就職先企業を見ていきます。1~10位は次のようになりました。

 

順位 企業名 前年順位
1 東京海上日動火災保険 9
2 サントリーグループ 1
3 明治グループ(明治・Meiji Seika ファルマ) 2
4 伊藤忠商事 4
5 三井物産 5
6 森ビル 23
7 三菱東京UFJ銀行 35
8 損害保険ジャパン日本興亜 37
9 三菱商事 7
10 森永製菓 10

(参照:ダイヤモンド・ヒューマンリソース

 

文系女子でも1位だった東京海上日動火災保険は、昨年から8つ順位を上げ、
首位に立ちました。一昨年が21位だったことを考えると、同社は他に類をみない勢いで“リケジョ”から人気を獲得しています。

 

非メーカーの東京海上日動火災保険が1位になったことについて、ダイヤモンド社は、

 

「非メーカーが理系女子1位となるのは、本調査開始以来、初めてのことである。これは、長く働くことを前提として、女性の働きやすい制度が用意されていることや、制度の活用実績が多くあることを重視する傾向が強まったためと考えられる」(参照:ダイヤモンドオンライン 4月24日付

 

とコメントしました。

 

東京海上

(出展:Meu Seguro Ideal)

 

また、理系でもトップ10に総合商社が3社ランクインしましたが、2位にサントリー、3位に明治グループ、10位に森永製菓が入るなど、飲食系メーカーの人気の高さが伺えます。

 

このほか10位以下には、食品メーカーでは、味の素(13)、森永乳業(16)、カゴメ(21)、ハウス食品(22)、ロッテグループ(24)、グリコ(32)などトップ50までに15社以上がランクインしました。

 

化粧品メーカーでは、資生堂(13)、花王(18)、コーセー(26)と続き、いずれも文系女子より上位に入りました。

 

 

2-2 理系・男子でも総合商社が首位

最後に理系男子に人気の就職先企業の1~10位は次のようになりました。

順位 企業名 前年順位
1 三井物産 1
2 三菱商事 2
3 伊藤忠商事 4
4 住友商事 3
5 東京海上日動火災保険 10
6 丸紅 5
7 サントリーグループ 6
8 森ビル 40
9 東海旅客鉄道(JR東海) 25
10 三菱UFJ信託銀行 38

(参照:ダイヤモンド・ヒューマンリソース

 

1~5位までは文系男子とほぼ同じ結果なりました。昨年順位と比較してもほとんど変動はありませんが、理系男子でも総合商社が上位を独占し、

 

商社に人気が集中している現状についてダイヤモンド社は、

 

「総合商社はコンスタントに一定数の理系学生を採用しているほか、理系向けのセミナーや採用ホームページのコンテンツを通じて、理系出身の先輩社員を数多く登場させ、幅広い事業領域の中でどのような仕事をしているのかを伝えてきた。きめ細かい情報提供により、理系学生が活躍できるフィールドが商社にあることが完全に浸透したのであろう」(参照:ダイヤモンドオンライン 4月20日付

 

と分析しました。

 

また7位にランクインしたサントリーグループは長らく上位に位置する非上場企業※の1つです。今年1月には子会社のビームサントリーがニューヨーク証券取引所に上場するのではとの噂が立ったときには、新浪剛史社長が記者団に対し「誤報だ」と一蹴しました。

 

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(出展:M&A Times)

 

※ 子会社であるサントリー食品インターナショナルは2013年に東証1部に株式上場している。

 

このほか、10位以下には、日立製作所(11)、三菱重工業(26)、トヨタ自動車(35)、ソニー(43)など往年の人気メーカー系がズラリと並びました。また、勢いのある情報通信系では、SCSK(17)、NTTデータ(21)、オービック(28)、野村総研(41)、富士通(47)と続きました。

 

最近の若者は海外に出たがらなくなったと言われますが、調査結果からは、海外挑戦の意識が高い姿をうかがい知ることができました。

 

 


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