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アマゾン、新形態のスーパーマーケット「AmazonFresh Pickup」を始動

(出典:seattlepi.com)
(出典:seattlepi.com)

食料品業界に新たな風が吹こうとしています
米アマゾン・ドットコムは3月末、ネットで注文した食料品を実店舗でドライブスルー形式のように受け取ることができるサービスを開始しました。現在は米国内の2地区でアマゾンの従業員向けに試験運用を始めたばかりで、正式サービスの開始時期は未定。準備が整い次第、対象者に案内メールの通知をするとしています。

 

巷では「アマゾンがついにスーパーマッケットまで始めた」と話題を呼んでおり、従来の食料品店とは異なる業態に注目が集まっています。

 

 

 

目次

  1. 1 新サービス「アマゾン・フレッシュ・ピックアップ」とは
  2. 1-1 最短15分で準備完了
  3. 1-2 利用者は車の中で待つだけ
  4. 2 アマゾンは食料品業界で勝負できるのか
  5. 2-1 レジなしコンビニ「Amazon Go」
  6. 2-2 世界最大の小売店ウォルマートが先行」
  7. 3 いかにして常識を打ち破るか
  8. 3-1 アマゾンの革新的なサービス一覧
  9. 3-2 単なる販売店の枠を超える

 

1 新サービス「アマゾン・フレッシュ・ピックアップ」とは

アマゾンが新しく始めたAmazonFresh Pickupは新鮮な肉、魚、パン、乳製品などの食料品のほか、日用品雑貨まで数千種類を取り揃える実店舗のスーパーマーケットです。

 

しかし、利用者は店舗内で買い物をする必要はありません。まずiOSやAndroidのモバイルアプリケーションから商品を注文し、商品を取りに行くピックアップ時間を選択。時間指定は午前11時から午後1時、午後1時から午後3時といった具合に2時間単位で指定できます。
車で店舗に向かうと、従業員がすでに商品を持って待機しており、荷物を受け取ることができるシステムとなります。

 

SUMAHO

(▲スマートフォンで購入し、車で商品を受け取りにいく様子 / 出典:MacRumors)

 

 

1-1 最短15分で準備完了

アマゾンによれば商品は注文してから最も早くて15分で受取可能になるとしています。同サービスはベータプログラムとしてシアトルのソードー地区とバラード地区で従業員だけに開放されています。

 

本サービス正式では、通常会員はピックアップロケーション(商品の受け取り店舗)の使用が無料で、購入後2時間以内に注文を受け取ることができます。アマゾンフレッシュ会員になれば、15分で購入を手に入れることができる特典を受けられるとのことです。さらに最低注文量などの制約も設けないとしています。

 

また、年間99ドルを支払うプライム会員※に対しては、手数料無しで無制限のピックアップ特典を提供する予定です。アメリカでは一般家庭の約半数がすでにプライムに加入しているため、アマゾンはすでに多くの潜在的顧客を抱えていることになります。

 

※ 有料会員制プログラムの「アマゾンプライム」では、通有会員よりも優先して商品配送を行っている。またストリーミングビデオの無料視聴や電子書籍の無料レンタルなどさまざまな特典を受けられる。米国では物流コストの上昇を理由に2014年に79ドルから99ドルに値上げされた。ちなみに日本での年会費は3900円である。

 

 

1-2 利用者は車の中で待つだけ

商品のピックアップ(選別)や袋詰めはアマゾン従業員が行うため、利用者は車の中で受け取るのを待つだけという、まさにドライブスルー方式となります。これは、レイアウト P タグのコンテンツです

 

待つだけ

(▲店員が商品を車のトランクに届ける / 出典:TechCrunch)

 

 

2 アマゾンは食料品業界で勝負できるのか

年間6000億ドル(約65兆円)とされる米国の食料品・雑貨市場で、先行する世界最大手のスーパーマーケット「ウォルマート」を相手に、アマゾンがどの程度イニシアチブを発揮できるかに注目が集まっています。

 

 

2-1 レジなしコンビニ「Amazon Go」

アマゾンが食料品店や実店舗で小売りに挑戦するのは今回が初めてではありません。
昨年末、レジ不要のウォークスルーコンビニ「Amazon Go」の試験運用を始めたことが話題となりました。

 

「Amazon Go」※ではレジが存在せず、買い物客は商品を手に取りそのまま店を出るだけで自動的に精算されるシステムを採用。
利用者は入店の際、専用のアプリを起動させバーコードをかざす必要がありますが、その後は棚から欲しい商品を取り出すだけで、アプリのオンラインカート(買い物カゴ)に追加され、商品を棚に戻すだけでオンラインカートからも削除される仕組みです。

 

入店

(▲入店時にスマートフォンでバーコードをかざしている様子 / 出典:Brazil Journal)

 

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(▲レジで精算することなく店を出ることができる / livedoorNEWS)

 

米シアトルではすでに第1号店がオープンしており、現在(4月18日時点)でアマゾン従業員のみが利用することができます。

 

店内にはカメラやマイク、各種センサーが多数設置されており、消費者の行動記録データを詳細に収集。ビックデータに蓄積することで購買行動を分析し、今後の商品開発に利活用する狙いがあります。

 

※ ウォールストリート・ジャーナルによれば、アマゾンは、顧客に自動的に料金を請求するキャッシャーレス技術に関連して、「アマゾン・ゴーの正式サービスの開始を延期する方針であることがわかった。

 

 

2-2 世界最大の小売店ウォルマートが先行

世界最大の小売業として有名なウォルマートは、実はアマゾンに先行してドライブルー専用スーパー「ウォルマート・ピックアップ・グローサリー(Walmart Pickup Grocery)」を2014年にオープンしています。決済はオンラインでのみ行い店、ピックアップ手数料はなしなどアマゾン・フレッシュ・ピックアップと同じです。

 

つみ

(▲ウォールマートのピックアップサービス / 出典:News and Tribune)

 

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(▲オンラインで購入すると値引きされる商品もある / 出典:Consumerist)

 

また、米メディアのブルームバーグによれば、ウォルマートは昨年買収した電子商取引のジェット・ドット・コムにならい、ウェブ限定販売の商品を値下げする「ピックアップ・ディスカウント」プログラムを4月にスタート。さらに6月末までに値下げ対象商品を100万点余りまで拡大予定など、Eコマース分野でアマゾンに真っ向勝負を挑みます。

 

アナリストらは、オンラインショッピングが今後10年間で食料雑貨の支出の20%になると予測しており、アマゾンやウォルマートのほか、新興企業の参入による熾烈な競争が予想されます。

 

 

3 いかにして常識を打ち破るか

これまで次々に革新的なサービスを生み出してきたアマゾン。当日配達サービスやドローンによる配達計画など常識では考えられないようなサービスをいくつも生み出してきました。

 

 

3-1 アマゾンの革新的なサービス一覧

 

・初期のサービス

ショッピングカート インターネット上の買い物カゴのこと。買いたい商品を一時的にリストアップできる機能。購入しようと選択した商品のリストが自動的に作成され、商品選択やショッピングカート確認の都度、合算した金額が示される
カスタマーレビュー Amazon.co.jpで扱っている商品に関する意見や感想をサイト上に自由に公開可能。また、他の顧客からの商品に対する率直な評価を閲覧することができる。カスタマーレビューを見ることで、商品についての理解がより深まり、「購入するべきかどうかの判断の手掛かりとなる。利用者の購入動機に大きく影響している
電子書籍リーダー 「キンドル」 2007年、電子端末で小説や漫画などを読むことができる「キンドル」をアメリカで発売。発売当初、電子書籍に批判的な声も少なくなかったが、改良を重ね、2009年に発売されたキンドルDX(デラックス)が爆発的にヒット。今日の人気定着に至る

 

・ 近年始まったサービス(開始予定含む)

商品が1時間で届く プライム·ナウ Prime Now(プライム ナウ)は購入した商品が対象エリアなら1時間以内に届くプライム会員向けサービス。ただし午前6時から深夜1時までの注文に限られる。商品数は約18,000点でパソコンやスマートフォンから注文可能。現在東京都・神奈川県・千葉県・大阪府・兵庫県が対象エリアとなっている。宅配ボックスや自宅の玄関などへの「置き配」サービスにも対応している。
ドローン配達計画
  • 小型無人機(ドローン)による商品配送計画。通称「アマゾン・プライム・エアー」
  • また飛行船とドローンを組み合わせた配達を構想中で特許の申請中。飛行船を、商品を保管する空の倉庫として活用し、空中からドローンで数分以内に注文者へ届ける。
  • 飛行船は高度13.7キロメートル付近を飛行。ドローンを空中から地上への配達にのみ使うことで、重力を利用した配達をすることができる。現在、実用化に向けた準備を進めている。

 

 

3-2 単なる販売店の枠を超える

アマゾンは、ただのネット本屋からドローン配達やスーパーマーケットに至るまで、わずか20年あまりで進化してきました。今後の展開については、米ニューヨークタイムズによれば、CEOジェフ・ベソス※は家具や家電製品のショールームを検討しているかもしれないとまで噂されています。

 

「Amazon Go」で紹介された画期的な技術と「AmazonFresh Pickup」が組み合わされば、小売業界を混乱させる可能性さえあります。

 

今後の動向から目が離せません。

 

※ アマゾン創業者。1994年、アマゾン前身のカタブラドットコム(Cadabra.com)を開業、インターネットで本の販売を始める。徹底的な顧客中心主義を貫き、2016年のフォーブス発表の世界長者番付で第5位の資産家となる。

 

 


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