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【韓国はAI開発能力で劣る?】 AI分野の研究革新能力の国別ランキングで韓国10位に

韓国の科学技術政策研究院が(STEPI)人工知能(AI)の開発能力における各国の公的研究機関を比較したところ、韓国は、中国、米国、日本に大きく引き離されて10位だったと大手韓国メディアは7月、報じました。

 

同研究機関は、最近5年間のAIに関する論文を最も多く発表している国をランキング化。1位は中国で約48000件、2位米国29000件、3位日本13000件で、韓国は約6600件でした。

 

このほか、研究価値を測る基準でもある論文引用件数率においても、全体平均を下回る0.88%になるなど論文レベルが低い状況であることが明らかになりました。

 

これまで半導体や液晶パネルなど電子産業分野で世界を席巻してきた韓国。しかし、基礎科学レベルは韓国国内でもたびたび指摘されており、いまだ自然科学分野でノーベル賞を受賞するには至っていません。

 

本記事では韓国科学技術政策研究院が公表した報告書をもとに、AI開発能力ランキングを詳細に見ていきます。

 

 

目次

  1. 1 韓国AI論文数は中国の7分の1
  2. 1-1 人工知能分野のトップ25カ国
  3. 1-2 人工知能分野のトップ20大学
  4. 1-3 今後の韓国AI研究は
  5. 2 今後の韓国AI研究界はどうなる?
  6. 2-1 研究者もまだまだ少ない
  7. 2-2 継続的な人材育成政策が必要

 

1 韓国AI論文数は中国の7分の1

報告書「統計で見る大学、公的研究機関の革新能力」によると、第4次産業革命(人工知能)関連論文数を最も多く発表している国は中国で48205件となりました。

 

ついで2位米国29750件、3位日本13271件、4位インド11978件、5位イギリス11745件、6位ドイツ9153件、7位フランス7694件、8位スペイン7482件、9位イタリア7228件、10位韓国6598件となります。

 

 

1-1 人工知能分野のトップ25カ国(2012〜2016年の合計)

順位 国・地域 論文数
1 中国 48205
2 アメリカ 29750
3 日本 13271
4 インド 11978
5 イギリス 11745
6 ドイツ 9453
7 フランス 7694
8 スペイン 7482
9 イタリア 7228
10 韓国 6598
11 オーストラリア 6058
12 カナダ 5895
13 台湾 5724
14 イラン 4864
15 ブラジル 4386
16 ポーランド 3905
17 マレーシア 3110
18 シンガポール 3004
19 オランダ 2733
20 トルコ 2614
21 香港 2453
22 ポルトガル 2208
23 ルーマニア 2159
24 チェコ 2048
25 メキシコ 2028

(科学技術政策研究院公表資料より作成)

 

また、論文引用率では、米国1.71、イギリス1.59、ドイツ1.54だったのに対し、韓国は0.88と全体平均1.0を下回りました。

 

 

1-2 人工知能分野のトップ20大学

次に、人工知能分野の論文を発表している大学別調査では、中国の中国科学院※が3278件で最も多くなりました。

 

順位 国・地域 論文数
1 中国科学院 3278
2 ハルビン工業大学 1707
3 清華大学 1560
4 カーネギーメロン大学 1471
5 南洋理工大学 1460
6 イスラム自由大学 1306
7 北京航空航天大学 1174
8 マサチューセッツ工科大学 1169
9 パリ・サクレー大学 1125
10 浙江大学 1106

(科学技術政策研究院公表資料より作成)

 

ついで2位ハルビン工業大学(中国)の1707件、3位清華大学(中国)の1560件、4位カーネギーメロン大学1471件、5位南洋理工大学(シンガポール)1460件、6位イスラム自由大学(イラン)1306件、7位北京航空航天大学(中国)1174件、8位マサチューセッツ工科大学1169件、9位パリ・サクレー大学(フランス)1125件、10位浙江大学(中国)1106件となります。

 

韓国の大学は34位に入った国立大学のKAIST※が最高となる684件、69位にソウル大学の520件がそれぞれランクインしました。

 

Beasiswa-KAIST-2017-1

(韓国・KAIST / 出展:Beasiswa Korea)

 

seoul

(韓国・ソウル大学 / 出展:Beasiswa Korea)

 

このほか大学の国際協力指数と産学協力指数をみると、国際協力指数では、米国のカーネギーメロン大学が34.6%で最も高く、産学協力指数においても7.8%と最も高くなりました。一方、韓国はKAISTが最高で、19.0%にとどまりました。

 

また公的研究機関での国際協力指数と産学協力指数は、フランスのINRIA(50.8%、3.5%)が最も高くなりました。韓国は10位の韓国電子通信研究院(ETRI)が最高で、7.1%にとどまりました。

 

※ 中国科学院は、1949年11月に創立された中国最高レベルの科学技術学術機関及び自然科学・ハイテク総合研究センター。科学技術領域の最高諮問機関であり、その活動内容は、純粋な科学技術研究に留まらず、国家の科学技術発展計画と重要な科学技術政策策定に係るアドバイスを行うなど、国の政策等にも深く関与している。(参照:SciencePortal China

※ KAIST(Korea Advanced Institute of Science and Technology)は、科学技術省が一流研究者の育成などを目的にして設立した国立特殊大学。1971年設立された韓国科学院(KAIS)が前身。1980年韓国科学院と韓国科学技術研究所が統合され、韓国科学技術院として設立される。1984年に設立された韓国科学技術大学を1989年統合し、現在に至る。(参照:東北大学「KAISTの概要」)

 

 

2 今後の韓国AI研究界はどうなる?

科学技術政策研究院は、人工知能の分野で論文数から見る韓国の革新能力は10位水準であると分析します。大学は上位100位に2つの大学が含まれ、公的研究機関では、ETRIが10位に含まれましたが、質では物足りなさが残るとコメントしました。

 

 

2-1 研究者もまだまだ少ない

また、世界的な主要機関と比較すれば、関kの久野国際協力指数は低い方に属し、産学協力も多くないと評価。研究者数では、世界的な研究機関と比較すると、中国科学院(1,429人)はKAIST(178人)の約8倍、フランスのCNRS(829人)はETRI(87人)の約9.5倍と、相対的に不足していると述べます。

 

・ 人口知能分野の研究者数

順位 国・地域 研究者数
1 中国科学院 1429
2 ハルビン工業大学 879
3 清華大学 692
4 カーネギーメロン大学 460
5 南洋理工大学 178

 

 

2-2 継続的な人材育成政策が必要

さらに、科学技術政策研究院は、「人工知能が囲碁のような趣味はもちろん、交通、医療、放送、金融など様々な分野で本格的に開発、利用され、将来の産業の重要なツールとなっている」と指摘しました。

 

しかし、論文を通じて概括的に見てきた、韓国の大学と公的研究機関の能力は、質的な側面面ではまだ不足しているとし、今後は大学と公的研究機関を通じた研究能力の強化と継続的な人材育成政策が必要と判断されるだろうと述べました。

 

科学

(参考文献:韓国科学技術政策研究院「統計で見る大学、公的研究機関の革新能力」)

 

 


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