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ヒカキン擁するUUUM株式会社、東京マザーズへ上場

「HIKAKIN(ヒカキン)」や「はじめしゃちょー」など数多くの有名ユーシューバーをマネジメントしているUUUM(ウーム)株式会社が7月、東京証券取引所マザーズ※市場への新規上場が承認されたことが明らかとなりました。上場予定日は8月30日とされています。

 

ウームは、同社に所属するユーチューバーのマネジメント、動画制作サポートなどの「クリエイターサポート事業」、幅広い年齢層に同社サービスおよび商品のプロモーションを行う「インフルエンサー・マーケティング事業」などを手がける会社として知られます。

 

ユーチューバーマネジメント会社が上場するのはこれが国内初で、2013年に設立されてからわずか4年での快挙となりました。ベンチャー企業が多く存在する新興市場から東証一部や二部を目指す狙いです。

 

最近はネット上だけでなくテレビや雑誌などのメディアでもユーチューバーの露出が増えており、その「金満」っぷりも一部で話題を呼んでいます。

 

今はまさにユーチューブバブル。ウームの上場はそれを象徴する出来事となりました。国内ではユーチューブ関連の上場企業はほかにないだけに、注目度の高い新規上場となりそうです。

 

 

目次

  1. 1 国内初のユーチューブ上場企業、ウーム株式会社とは
  2. 1-1 数多くのトップユーチューバーが在籍
  3. 1-2 ユーチューバーのサポート業務
  4. 1-3 ゲーム・アプリの開発も手がける
  5. 2 今後のウーム 〜各社提携で事業拡大を狙う〜
  6. 2-1 国内、海外企業と提携
  7. 2-2 動画市場の拡大と海外展開

 

1 国内初のユーチューブ上場企業、ウーム株式会社とは

ユーチューバー(YouTuber)の動画を利用したオンライン販売事業を目的に、2013年6月にウーム(旧会社名:ON SALE株式会社)は設立されました。
2017年5月期は、売上高69億8300万円、営業利益3億5800万円、経常利益3億5000万円となります。

 

  2017年5月期(実績) 2018年5月期(予想)
売上高 6983百万円 8979百万円
営業利益 358百万円 400百万円
経常利益 350百万円 381百万円
純利益 257百万円 259百万円

(ウーム株式会社公表資料より作成)

 

 

1-1 数多くのトップユーチューバーが在籍

ユーチューバーとは、動画投稿・共有サイト「YouTube(ユーチューブ)」上で独自に制作した動画を公開している動画制作者、集団を指します。

 

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UUUMホームページ

 

同社には有名ユーチューバーが多数所属しており、国内チャンネル登録者数1位のはじめしゃちょー(チャンネル登録者524万人)、ヒカキン(同439万人)、木下ゆうか(同314万人)などは、ユーチューバーを代表する人物として知られています。

 

「チャンネル登録者数」とは特定のチャンネルをお気に入りのリストとして登録している人の数で、ユーチューバーの人気度を示す指標となります。

 

2017年6月末時点でのウーム所属のユーチューバ上位チャンネルは次のようになります。

 

チャンネル名 チャンネル登録者数
はじめしゃちょー(hajime) 5,242,189
HikakinTV 4,394,295
Yuka Kinoshita 3,145,595
HikakinGames 2,910,902
Fischer’s-フィッシャーズ 2,718,074
SeikinTV 2,401,073
HIKAKIN 1,890,494
水溜りボンド 1,876,064
はじめしゃちょー2 (hajime) 1,812,369
桐崎栄二/きりざきえいじ 1,761,687

(参照:東京証券取引所「新規上場会社情報」)

 

 

1-2 ユーチューバーのサポート業務

ウームはこれらのユーチューバーと専属プロデュース契約を締結し、動画制作のサポートや、営業サポートおよびマネジメントなどをする「クリエイターサポートサービス」を手がけます。

 

具体的には、顧客企業の商品紹介などのタイアップ案件におけるマッチングや、リアルイベント企画、グッズ販売、動画制作機材および施設の提供を行い、動画視聴の増加につなげています。

 

たとえば、タイアップ動画では、顧客企業の商品やサービスを紹介した動画をクリエイターが制作し、自身のチャンネルで公開するというもので、顧客企業より対価としてプロモーション料を受け取り、ウーム収益として計上し、その一部を動画制作費としてクリエイターに支払うという仕組みになっています。

 

タイアップ

(参照:東京証券取引所「新規上場会社情報」)

 

このほか企業コンプライアンスを意識したコンテンツの健全化や、著作権、肖像権など各種ガイドラインの提示や研修の実施なども行います。

 

 

1-3 ゲーム・アプリの開発も手がける

ウームではサポート業務のほか、同社オリジナルコンテンツへの投資として新規ゲームアプリの開発なども行っています。たとえば、ゲーム実況動画と親和性の高いゲームを開発することで、ゲームの中で掲載される広告収入やゲーム内課金の収益を拡大しています。

 

このほか、他社と共同してオリジナルの番組制作に取り組むなどしてユーチューブにおける広告収入(アドセンス収益)につなげています。

 

アドセンス

(参照:東京証券取引所「新規上場会社情報」)

 

 

2 今後のウーム 〜各社提携で事業拡大を狙う〜

現在、ウームでは収益のほとんどを所属するユーチューバーのアドセンス収益に依存しているため、クリエイターの活動が休止・停止した場合には同社業績に影響を与える可能性が高いとされます。

 

それを踏まえてウームでは、同社グループが対処すべき課題に「国内動画広告市場の拡大」「クリエイターの発掘・拡充・能力開発」「新規ビジネスの立ち上げ」「海外展開」などを挙げて、今後の事業拡大を図る方針を示しました。

 

 

2-1 国内、海外企業と提携

ウームは、2015年、講談社と共同で新たなユーチューブチャンネルを立ち上げ、また、2016年にはバンダイナムコとユーチューブ上で番組提供を始めるなど、他企業と積極的に業務提携しています。今年2月には米企業のJuskin Media社と世界中から面白い動画を集めた新たなチャンネルを立ち上げました。

 

2015年7月 株式会社講談社と共同でYouTubeチャンネル「ボンボンTV」の運用を開始
2016年10月 株式会社バンダイナムコエンターテインメントがYouTube上で運営する動画メディア「876TV」にて、番組提供をスタート
2017年1月 株式会社ディー・エヌ・エーとの共同で「ボンボンTV」にて運営する番組「ビタミンDe!」をスタート
2017年2月 米国Jukin Media, Inc.と共同で世界の面白動画メディア「Video Pizza」をスター ト
2017年3月 松竹芸能株式会社とオンラインタレント育成で業務提携

(参照:東京証券取引所「新規上場会社情報」)

 

 

2-2 動画市場の拡大と海外展開

国内の動画広告市場は、2014年に317億円の市場規模から、2015年には535億円まで拡大したとされます(参照:サイバーエージェント「国内動画広告の市場調査」)。急速に拡大する市場のなか、ウームは、個人クリエイターのコンテンツ制作や、ファン拡大、収益化をサポートしていく方針を示しています。

 

また、海外にはより多くの潜在的視聴者がいるとし、海外コンテンツホルダーからのコン テンツ調達、海外プラットフォームへのコンテンツ提供にも積極的に取り組んでいきたいと述べました。

 

※ マザーズとは、近い将来の市場第一部へのステップアップを視野に入れた成長企業向けの市場で、申請会社には高い「成長可能性」が求められる。申請会社が高い成長可能性を有しているか否かについては、ビジネスモデルや事業環境などを基準に評価・判断される。東証は多くの成長企業に資金調達の場を提供するという観点から、その上場対象とする企業について、規模や業種などによる制限を設けおらず、マザーズ上場後、多くの企業が市場第一部にステップアップしている。(参照:東京証券取引所)

 

 


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