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中田英寿プロデュースの日本酒セラープロジェクトが話題?

元プロサッカー選手の中田英寿氏がプロデュースする日本酒セラー開発プロジェクト「The Cellar“Sake Master”」の展示会が4月14日から4月16日の3日間開催されたところ、約5万人が訪れました。

 

世界初となる日本酒セラーの開発を手がける日研トータルソーシングは、日本の古き良き文化を再発見するプロジェクトを中田氏とともに2014年から実施しており、今回はその第3弾となる取り組みです。

 

全国300カ所以上の酒造を渡り歩いたという中田氏。果たして日本酒セラーは流行るのでしょうか。

 

 

目次

  1. 1 5万人の来場者!?高まる日本酒ブーム
  2. 1-1 日本酒を世界に広めるために
  3. 1-2 日本酒セラー「The Cellar“Sake Master”」の概要
  4. 2 世界で人気を高めるSAKE
  5. 2-1 輸出額が過去最高の156億
  6. 2-2 アメリカでは日本のウィスキーが、韓国ではビールが人気

 

1 5万人の来場者!?高まる日本酒ブーム

そもそも日本酒セラープロジェクトとは、「モノづくりニッポン e仕事×ReVALUE NIPPON※」の第3段企画として始まったものです。人材派遣などを専門とする日研トータルソーシング株式会社と中田英寿氏がタッグを組み、日本のモノづくり文化の代表的存在でもある日本酒に焦点を当てました。

 

 

1-1 日本酒を世界に広めるために

「日本酒を温度管理するという新たな文化や考え方を発信!」をコンセプトに、酒造の専門家やプロダクトデザイナーをチームを組んで日本酒の温度管理の重要性を主張。昨年1月に開かれた発表会で中田氏は

 

「日本酒はワインと同じかそれ以上に温度管理が難しい。保管に適切な温度があるといった情報は蔵元から消費者になかなか伝わっていないと感じたので、日本酒セラーをまず作り、日本酒を温度管理する文化や考え方を発信したい」(参照:日研トータルソーシング ニュースリリース)

 

と語り、プロジェクトに対する想いをアピールしました。

 

※ 「モノづくりニッポン e仕事×ReVALUE NIPPON」とは、日本の「モノづくり」を活性化し、若者の働き方を豊かにすることを目指したプロジェクト。「e仕事」とは、日研総業株式会社(現日研トータルソーシング)が製造業を中心とした請負・人材派遣サービス。年の若者の製造業離れによる人材不足をなんとか解消したいと、日本の伝統文化・モノづくりを国内外に発信し続ける中田氏の活動「ReVALUE NIPPON」に注目し、コラボレーションが実現することとなった。(参照:nakata.net

 

 

1-2 日本酒セラー「The Cellar“Sake Master”」の概要

4月、都内で開かれたイベント「CRAFT SAKE WEEK at ROPPONGI HILLS」にて、プロジェクトによって開発された日本酒セラー「The Cellar “Sake Master”」が3日間公開されました。一般公開されたのはこれが初めてで、5万人が来場するなどイベントは大盛況となりました。

 

・世界初の日本酒セラー「Sake Master」の特徴

機能 ステンレスの扉の中に、-5℃~15℃まで温度帯を変えられる3部屋を用意。四合瓶(720ml)は合計36本、一升瓶(1800ml)で16本を収納可能。専用のラックを使えばワインを寝かせて収納でき、ワインに適した温度帯・湿度帯での保管もできる。日本酒へ特化しながらも限定することなく、ワインへの機能も柔軟に取り入れることでセラーの汎用性を高めている。
設定 3部屋それぞれの温度設定がボタンひとつで操作可能
簡単設定 推奨する保管温度が選べる。
・日本酒(保管期間:1年未満)2℃
・日本酒(保管期間:1~3年)−2℃
・日本酒(保管期間:3年以上)/日本酒生酒 −5℃
・ワイン14℃
ユーザー設定 好みの保管温度が選べる
蔵元設定 銘柄を選ぶだけで適切な温度に設定する。

(参照:PRTIMES 4月17日付)

 

sakemaster外観

(▲日本酒セラー「Sake Master」の製品サンプル外観 / 出展:nendo)

 

nakami

(▲温度は-5℃~15℃まで変えられる3部屋が標準装備 / 出展:nendo)

 

ちなみにsakemasterのネーミングは公募により決定したもので、中田氏は

 

「日本酒を表わす“SAKE”と、その道のプロを表わす“ Master ”という単語を組み合わせて、プロだからこそ分かる、日本酒の最適な温度管理が詰まった日本酒セラーであることを表わしています」(参照:nakata.net

 

と説明しました。

 

 

2 世界で人気を高めるSAKE

近年の和食ブームとともに世界では日本酒が飲まれる機会が増えています。
財務省の貿易統計によれば、昨年度の清酒(日本酒)の輸出額は155億8100万円(前年度比111%増)、輸出数量は約19,737kl(前年度比109%)となり、7年連続で過去最高となりました。

 

酒類の輸出金額

(参照:財務省貿易統計データ)

 

また酒類全体でも輸出額は430億円(前年度比110%増)となり、5年連続で過去最高を記録しました。

 

日本酒

(参照:財務省貿易統計データ)

 

 

2-1 輸出額が過去最高の156億

輸出先の上位3か国(地域)は昨年同様で、第1位は米国(102億円)で、第2位は韓国(76億円)、第3位は台湾(46億円)となりました。
また、酒類別でも、米国は日本酒の1位の52億円で、ついで香港(26億円)、韓国(16億円)と続きました。

 

・ 日本酒の輸出先別輸出額データ

(単位:百万円)

順位 国名 輸出額 シェア 前年度比
1 米国 5,196 33% 104%増
2 香港 2,630 17% 115%増
3 韓国 1,562 10% 114%増
4 中国 1,449 9% 123%増
5 台湾 931 6% 104%増

 

また、輸出額9位の英国では前年度比124%の増加と最も大きい伸び率を記録し、今後も欧州での日本酒の輸出増加が期待できる結果となりました。

 

さらにベトナムでは前年度比115%の増加を記録しました。経済成長著しい盗難アジアでも日本酒は高級酒として扱われており、所得が増えた中間層を中心に人気が高まっています。

 

 

2-2 アメリカでは日本のウィスキーが、韓国ではビールが人気

このほか、国別の特徴として、米国ではウィスキー、韓国ではビール、台湾ではリキュールが人気であることがわかりました。

 

・ 上位5ヵ国と酒類別の輸出額データ

国名 輸出額 シェア 酒類
日本酒 ビール ウィスキー リキュール
米国 102億円 24% 52億円 8億円 29億円 7億円
韓国 75億円 18% 16億円 54億円 0.4億円 3億円
台湾 46億円 11% 9億円 13億円 11億円 10億円
香港 43億円 10% 26億円 3億円 3億円 7億円
シンガポール 27億円 6% 6億円 4億円 12億円 4億円
その他計 430億円 100% 156億円 95億円 4億円 3億円

 

 


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