「個人の口座」と「事業の口座」の区別は、決算や申告書類などを作成するために必要な作業です。事業に関わるお金を預ける場合、普通預金のほかに当座預金や定期預金などを利用したほうがメリットが大きいこともあります。個人で開業する場合も会社を設立する場合も用途に応じて預金口座を使い分ける知識が必要です。
目次
- 1 預金口座の種類を知る
- 1-1 2種類ある定期預金
- 1-2 当座預金利用の注意点
- 2 SOHOならインターネットバンキングがおすすめ
- 2-1 実店舗がないネットバンク
- 2-2 大手のネットバンク
1 預金口座の種類を知る
預金口座はおもに①普通預金、②定期預金、③当座預金、④定期積金の4種類に分けることができます。
・預金口座の種類
口座の名前 | 内容 | 特徴 |
---|---|---|
普通預金 | 自由に預け入れ・払い戻しができる預金口座。一般的に支払いや入金用の口座として使われる。 |
|
定期預金 | 預入期間を決めて利用する預金。資金運用の口座として使うことができる。 |
|
当座預金 | 小切手や手形の支払いに使われる口座。 |
|
積立定期預金 | 定期的に預金の積立をして満期に受け取る口座 |
|
(参照:全国銀行協会)
もっともお金を出し入れしやすい普通預金になりますが、事業で得た利益を貯蓄するのには定期預金や積立定期預金が向いています。このほか、税金を納める資金を貯蓄する納税準備預金というものもあります。
1-1 2種類ある定期預金
定期預金は固定金利型と変動金利型の2つのタイプに分けられます。
・定期預金の種類
固定金利型 | はじめに預け入れたときの金利のまま、満期まで変わらない定期預金 |
|
---|---|---|
変動金利型 | 6ヶ月ごとに金利を見直す定期預金 |
|
1-2 当座預金利用の注意点
当座預金とは手形や小切手を使用するときに必要となる口座で、法律の定めにより利息をつけることができません(無利息)。
また、当座預金を利用する際には以下のような注意が必要です。
たとえば支払いで現金の代わりに手形を振り出した場合、手形を受け取った人は銀行に提示することで、お金にかえることができます。しかし、かりに当座預金の残高が1円でも不足していたら決済ができず、手形は「不渡り」となってしまいます。
6ヶ月以内に不渡りを2回起こすと金融機関から「銀行取引停止処分」を受けることになります。会社としての信用は著しく低下し、資金繰りも悪化するため実質的な破綻状態となります。
2 SOHOならインターネットバンキングがおすすめ
独立開業した個人事業主やフリーランスにとって銀行への支払いや入金の確認作業は思いのほか手間にならないでしょうか。そのようなときに便利なのがインターネットバンキングです。銀行まで足を運ばなくともパソコンで振り込みや振り替え、入金の確認をすることができます。最近のネットバンクは入金確認メールや振り込み手数料無料などサービスも充実。大手銀行にはないメリットがあります。
2-1 実店舗がないネットバンク
銀行名 | 特徴 |
---|---|
住信SBIネット銀行 |
|
ジャパンネット銀行 |
|
楽天銀行 |
|
2-2 大手のネットバンク
銀行名 | サービス名 | 特徴 |
---|---|---|
三井住友銀行 | SMBCダイレクト |
|
三菱東京UFJ | 三菱東京UFJ銀行ダイレクト |
|
みずほ銀行 | みずほダイレクト |
|
((参照:経営ハッカー))