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就活に後悔している社会人4割 〜就活で後悔しないために必要なコト〜

人材サービス会社のパーソナルキャリアは7月、社会人10年目までを対象に就活に関するアンケート調査を行ったところ、「自己の就活に後悔している」と答えたのが4割にのぼり、うち8割が入社3年以内に転職を考えていることが明らかとなりました。

 

就活を後悔している人ほど離職率は高く、実際に転職を経験した割合は半分以上となります。

 

昔ほど終身雇用が定着しなくなった現在。しかし、諸外国と比べれば、一つの会社で定年まで勤め上げることを良しとする慣習が、依然強いのが日本社会の特徴と言えます。

 

ではどうすれば満足できる就活ができるのか。本記事ではパーソナルキャリアの調査結果をもとに、就活を経験した社会人のリアルな現状を見ていきます。

 

 

目次

  1. 1 就活に後悔していない人はわずか34%
  2. 1-1 「就活に後悔している」8割、転職を考えたことがある
  3. 1-2 「就活を後悔していない人」でも約4割
  4. 2 「10年後の自分を見据えておけばよかった人」、約4割
  5. 2-1 多くの就活生が狭い範囲で活動したことを後悔
  6. 2-2 就活生は「話を聞くこと」を望んでいる?
  7. 3 転職理由、最多は「年収が低い」で26.2%
  8. 3-1 報酬に対する不満や仕事に対するギャップが大半
  9. 3-2 就活改革が急務

 

1 就活に後悔していない人はわずか34%

パーソナルキャリアは社会人10年目までの正社員1120名を対象に、6月、就活に関するインターネット調査を行いました。

 

「就職活動を後悔しているか?」との質問では、「後悔している」と答えた割合が38%、「後悔していない」34%、「どちらともいえない」27%となりました。

 

・ 就職活動に対する後悔のアンケート調査

回答内容 割合
後悔している 38%
後悔していない 34%
どちらともいえない 27%

(パーソナルキャリア公表資料より作成)

 

自分の過去の就職活動に対して「後悔はない」と応えた社会人は34%にとどまり、残りは後悔があるか、はっきりとは言い切れないことが分かりました。

 

後悔

 

 

1-1 「就活に後悔している」8割、転職を考えたことがある

入社後3年を経過した正社員のうち、「就活に後悔している人」を対象に「転職を考えたことがあるか」を尋ねたところ、約8割(79.7%)が「ある」と答えました。さらに、「転職を考えたことがある人」のうち、約半数が実際に転職をしていることがわかりました。

 

・ 「就活を後悔している」うち、入社3年以内に転職を考えたことがあるか

考えたことがある 79.7%
転職した 50.9%
転職していない 49.1%
考えたことがない 20.3%

(パーソナルキャリア公表資料より作成)

 

3年いない

 

 

1-2 「就活を後悔していない人」でも約4割

一方、「就活を後悔していない人」のうち、「転職を考えたことある人」は37.1%にとどまりました。また、このうち、「実際に転職をした人」は26.1%でした。

 

自己の就職活動に対して後悔している者のうちほとんどが転職を考えており、うち約半数が実際に転職をしたことがわかった本調査。「入社3年目までの離職率3割」と言われるゆえんの一端が明らかとなりました。

 

・ 「就活を後悔していない」うち、入社3年以内に転職を考えたことがあるか

考えたことがある 37.1%
転職した 26.1%
転職していない 73.9%
考えたことがない 62.9%

(パーソナルキャリア公表資料より作成)

 

 

就活を後悔している人と後悔していない人で、実際の転職経験は24.8ポイントの差があり、パーソナルキャリアは「両者の差は明白だ」と述べました。

 

 

2 「10年後の自分を見据えておけばよかった人」、約4割

「就活を後悔している人」に、「業界研究で何をやっておけばよかったか」と「実際にやったこと」を尋ねたところ、「10年後の自分を見据えて業界を選んでおけばよかった」と思う人が約36.8%と最多で、「実際にやった人」はわずか6%にとどまりました。

 

 

2-1 多くの就活生が狭い範囲で活動したことを後悔

「(もっと)やっておけばよかったこと」として、「たくさんの人から話を聞く」31.9%、「知らない業界を含め、どの業界を分析するか幅広く探す」29.7%、「いろいろな種類の人から話を聞く」29.5%、「興味がある業界だけでなく、興味がない業界にも広げて分析する」28.1%と続きました。

 

調査では多くの就活生が、興味のある分野に絞って就職活動したことを後悔しており、もっとさまざまな意見に耳を傾けて、興味のない業界もチャレンジすればよかったと思っていることが明らかとなりました。

 

・ 「就活を後悔している人」のうち、業界研究もしくは企業研究で「もっとやっておけばよかった」と思うこと

  業界研究で思う割合 企業研究で思う割合
10年後の自分を見据えて業界を選ぶ 36.8% 32.1%
たくさんの人から話を聞く 31.9% 30.2%
知らない業界を含め、どの業界を分析するか幅広く探す 29.7% 26.5%
いろいろな種類の人から話を聞く 29.5% 26.2%
興味がある業界だけでなく、興味がない業界にも広げて分析する 28.1% 24.8%
さまざまな業界を対象として分析する 26.5% 24.6%

(パーソナルキャリア公表資料より作成)

 

 

2-2 就活生は「話を聞くこと」を望んでいる?

「就活を後悔している人」を対象に、「では具体的に何をやっておけばよかったと思うか」を尋ねたところ、「入社1〜4年目の友人知人・OBOG・志望企業の人に話を聞く」21.3%が最も多く、ついで「入社5年目以上の友人知人・OBOG・志望企業の人に話を聞く」17.6%、「インターンシップに参加する」12.6%、「さまざまな業界の会社説明会に参加する」8.9%、「学校のキャリアセンター(就職活動の相談する窓口)に相談する」8.2%とつづきました。

 

回答内容の上位にはいずれも、「さまざまな人に会って意見を聞くこと」が多く、見地や視野を広げて就職活動をすればよかったと社会人は後悔していることが明らかとなりました。

 

・ 「就活を後悔している人」のうち、具体的な企業研究の方法として「もっとやっておけばよかった」と思うこと

  「やっておけばよかった」と思う割合
入社1〜4年目の友人知人・OBOG・志望企業の人に話を聞く 21.3%
入社5年目以上の友人知人・OBOG・志望企業の人に話を聞く 17.6%
インターンシップに参加する 12.6%
さまざまな業界の会社説明会に参加する 8.9%
学校のキャリアセンター(就職活動の相談する窓口)に相談する 8.2%
興味のある業界の会社説明会に参加する 7.7%
さまざまな業界の企業ホームページを見る 7.5%
業界説明会に参加する 7.3%
就活セミナーに参加する 6.3%
会社四季報を読む 6.3%
就職活動を終えた友人・知人に相談する 5.9%
学校の就活ガイダンスに参加する 4.9%

(パーソナルキャリア公表資料より作成)

 

 

3 転職理由、最多は「年収が低い」で26.2%

つづいて、「就活を後悔している人」が転職を決めた理由に関する調査では、「年収が低い」が26.2%と最も多く、ついで、「勤務時間や休暇の条件が希望に合わない」21.5%、「職場の人間関係に不満を感じて」21.3%、「年収アップが見込めない・年収の維持が見込めない」18.3%、「この企業で求められている能力が自分と合わない」17.1%とつづきました。

 

 

3-1 報酬に対する不満や仕事に対するギャップが大半

転職理由は「年収が低い」「昇給しない」「残業代がつかない」など報酬に対する不満と、「やりがいの仕事ができない」「能力があわない」「希望する仕事ではなかった」など、入社前にイメージしていた仕事に対するギャップがほとんどでした。

 

・ 「就活を後悔している人」のうち、転職を決めた理由

年収が低い 26.2%
勤務時間や休暇の条件が希望に合わない 21.6%
職場の人間関係に不満を感じて 21.3%
年収アップが見込めない・年収の維持が見込めない 18.3%
この企業で求められている能力が自分と合わない 17.1%
見込み残業代など手当が適切ではない 16.8%
やりがいのある仕事ができない 15.9%
仕事の内容が希望と一致しなかった 14.3%
成果に対する報酬体系や評価が妥当ではない 14%
社風や会社の雰囲気が自分にあわない 13.1%
キャリアアップができそうにない 12.5%
会社の成長・安定が望めない 10.4%

(パーソナルキャリア公表資料より作成)

 

 

 3-2 就活改革が急務

調査を行ったパーソナルキャリアは、就活を後悔している人ほど離職率が高いことについて

 

「エントリーシートの書き方や面接テクニックの習得などに重きを置いた従来のマニュアルどおりの就活では、自身のキャリアを十分思考できず、それが後悔につながっていると推測できます。さまざまな企業が「働き方改革」に向けて具体策を導入するなか、若手社員が現状に不満を抱え続ける状況は、昨今の改革の機運を阻害しかねない重大な問題ともいえ、内定をゴールとした日本の旧態依然とした就活を変えていく必要があります」(参照:パーソナルキャリア)

 

と述べました。

 

後悔しない就職活動をするためにも、まずは「就活」とより真剣に向き合い、自己分析の段階から多くの意見に耳を傾けることが大切であることがわかりました。

 

 


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