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中国で話題の自転車シェアのMobike(摩拝単車)、日本で普及するか

(出展:Time Out Shanghai)
(出展:Time Out Shanghai)

自転車レンタルが中国都市部で若者を中心に爆発的に流行しています。

 

ベンチャー企業のMobike(摩拝単車)は、2015年、北京を中心に自転車のライドシェアサービスを始めたところ爆発的に普及。昨年末までに上海市は世界で最も大きな自転車シェアリングの街となりました。

 

現在、Mobikeサービスは北京、上海、広州、深センなど100を超える都市で展開されており、今年3月にはシンガポールに進出、さらに6月にはヨーロッパ最初の拠点としてイギリス・マンチェスターに進出を果たしました。

 

さらに同月、日本への上陸も発表。2017年中に福岡と札幌にてサービスを開始する方針であることを明らかにしました。

 

すでに1億人以上のユーザーを抱えるMobike。果たして自転車シェアリングは日本でも普及するのでしょうか。

 

 

目次

  1. 1 どこでも“乗り捨て”OKな自転車?
  2. 1-1 「好きな場所で乗って、好きな場所で降りる」
  3. 1-2 4年間メンテナンス不要!?のタフ自転車
  4. 1-3 福岡市、Mobikeの全国展開を支援
  5. 2 放置シェア自転車の社会問題化
  6. 2-1 9割盗難されて倒産した会社も
  7. 2-2 利用者のモラルが問われている

 

1 どこでも“乗り捨て”OKな自転車?

最新のIoT技術を駆使したMobike事業を始めたのは、中国ベンチャーのBeijing Mobike Technology(中国名:北京摩拜科技有限公司)です。2015年の創業ながら今年6月には6億ドル(686億円)を調達しました。

 

もともと上海には自転車レンタルを提供する同業他社が存在していたものの、手続きが煩雑だったり、自転車自体のデザインが良くなかったりしたため、普及するまでには至りませんでした。

 

一方、昨年4月にサービス開始となったMobikeでは、レンタル後、駐輪できるスペースならどこでも乗り捨てることが可能で、決済はスマートフォンのアプリを通じて行うなど、その手軽な手続きから利用者が急増しました。

 

 

1-1 「好きな場所で乗って、好きな場所で降りる」

使用される自転車はGPS機能を搭載しているため、スマートフォンがあれば停車しているMobikeを地図で探すことができます。

 

もバイク

(出展:Fox 5 San Diego)

 

自転車に取り付けられたQRコードをスマートフォンで読み取るだけで決済が完了し、ロックされた鍵が解錠される仕組みとなっています。また、指定の場所に返す必要がなく、どこで乗り捨て可能です。

 

 

1-2 4年間メンテナンス不要!?のタフ自転車

Mobikeはレンタルに使う自転車の開発も手がけます。タイヤは空気を必要としないエアレスタイヤで、軽くて丈夫なフルアルミボディを採用。加圧式のサドルで自由に座高を調整することができ、頑丈な前カゴも標準装備されています。

 

キーには世界初となるIoT技術を利用したスマートロックを採用し、スマートフォンのアプリで操作すれば離れた場所からでもロックと解錠を行うことができます。

 

smart

 

同社国際展開統括担当のクリス・マーティン氏は、「機能や部品のすべてをリ・インベントした。パンクしないし、壊れない自転車だ」(参照:Biz/Zine)と話します。

 

利用料金は、中国メディアによれば30分100円から提供される予定だと推測されています。

 

 

1-3 福岡市、mobikeの全国展開を支援

地域の成長戦略の策定から推進までを一貫して行う、産学官民一体のシンク&ドゥタンクである福岡地域戦略推進協議会は、6月、Mobikeの全国展開を支援する方針であることを明らかにしました。

 

福岡市は、2020年までに「東アジアのビジネスハブ」となることを目標に掲げており、Mobikeを今後のグローバル企業の誘致実現への第一歩として位置付けました。ビジネスの交流・開発・営業の拠点として、多様な資金調達や社会実験などを通じた新たなビジネス創出につなげていきたいと述べました。

 

具体的な支援策としては、民間パートナーのマッチング支援・モバイクというプラットフォームを通したコンテンツ開発支援などを通して、日本の各都市へ受け入れられる土壌を作るとしています。(参照:福岡地域戦略推進協議会)

 

Mobikeは、シンガポールとイギリスの次の展開先として環境意識や健康意識が高い日本を選び、今後の海外市場拡大を図る狙いがあります。

 

JapanLaunch

(▲左から福岡地域戦略推進協議会の石丸事務局長、Mobikeのクリス・マーティン氏、福岡市総務企画局の永浦理事)

 

 

2 放置シェア自転車の社会問題化

中国を中心に爆発的な普及を見せるシェアリング自転車。しかし、盗難や放置といった問題も後を絶ちません。

 

 

2-1 9割盗難されて倒産した会社も

重慶初のシェアリングバイク「Wukong Bike(悟空単車)」は提供した自転車のうち9割が戻ってこなかったため、今年6月に倒産しました。

 

中国メディアによれば、創業者でCEO(最高経営責任者)の雷厚義市は約5000万円の資金を元手に1200台のレンタル自転車を貸し出す事業を始めましたが、約5ヶ月で市場からの撤退を発表。鍵のロックには従来の機械式を使用していたため、盗難された自転車のうち1割ほどしか発見できなかったとのことです。

 

悟空

(▲大量に捨てられたシェアリング自転車 / 出展:BusinessFocus)

 

 

2-2 利用者のモラルが問われている

過去1年間で数百万代のシェアリング自転車が街中に送り出された中国。しかし、利用者のなかには盗難したあとバラして部品を売りさばく者や、ボディを塗り替えてレンタル業を始める者が後を絶たないといいます。

 

2017年中には日本でも大々的なサービス展開が予定されている自転車シェアリング。中国のように大量廃棄された自転車の山ができてしまうのか。今、利用者のモラルが問われようとしています。

 

 


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